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「次の町へ」
ある所に、小さな旅人がいました。
気の優しい気まぐれな生き物に乗って、色々な所へ旅をします。
彼は行く先々で手に入れた物や自分で作った薬等を売って、旅を続けています。
彼が好んで取り扱うものはちょっと変わったものです。
鍵の無くなった古い小箱や、夜になると音楽を奏でる石だとか。
飲んだら忘れていたことを思い出せる薬だったり。
ちょっと変わったものを集めるものだから、旅先では変わった人たちや生き物によく出会います。
楽しい事もあれば、怖い思いも沢山します。
変わったものを集めるようになって、変わった事やものに出会うことが増えたと彼は感じています。
とても不思議なことです。
小さな旅人は気に入った小物と、あとは旅に必要な食べ物なんかを買って次の町へと進路をとります。
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